高卒で電気工事士は間違い?年収や将来性を知り後悔しない選択を!

高卒で電気工事士は間違い?年収や将来性を知り後悔しない選択を!

2025/10/16

投稿者:elecareer_staff

 

電気工事士という職業を目指す際に、「自分の学歴だと不利になるのではないか?」「高卒でもなれるのか?」と不安に感じる方がいるかもしれません。

特に、一般的には「良い大学を出ていないと不利」と言われることもあり、学歴の影響が気になる方も多いでしょう。

 

このコラムでは、電気工事士という仕事における「学歴」の重要性、そして高卒や未経験からでも十分に活躍できる理由、さらには「学歴」以上に重視される資質について解説します。

 

 

1.電気工事士に「学歴」は必須ではない

結論からお伝えすると、高卒で電気工事士になることは十分に可能ですし、実際に多くの先輩たちが第一線で活躍しています。電気工事の世界は学歴社会ではなく、実力主義の世界だからです。ここでは、なぜ高卒でも安心してこの業界に飛び込めるのか、その理由を4つの視点から詳しく解説していきます。

 

学歴よりも実務経験が重視される技術職

電気工事士の仕事において最も評価されるのは、どこの学校を出たかではなく、現場で何ができるかという技術力です。電気工事は、実際の現場で手を動かしながら覚えることが非常に多く、教科書上の知識だけでは対応できない場面が多々あります。そのため、採用の現場でも学歴よりやる気や体力を重視する傾向が強くあります。早く現場に出て、多くの工事を経験し、正確で安全な作業ができるようになることが、この世界での一番のステータスとなります。

 

慢性的な人手不足で高卒の需要は高い

現在、建設業界全体で深刻な人手不足が続いており、電気工事士も例外ではありません。多くの企業が、若くて体力があり、長く働いてくれる人材を喉から手が出るほど欲しがっています。特に高校を卒業したばかりの若い方は、技術を吸収するスピードも速く、将来のリーダー候補として非常に歓迎されます。有効求人倍率も高く、数多くの求人の中から自分に合った会社を選べる有利な状況にあります。企業側も採用の間口を広げており、高卒であることは決してハンデにはなりません。

 

未経験者を育てる研修制度が充実

かつては「技術は見て盗め」という職人気質の現場も多かったですが、現在は状況が大きく変わっています。人手不足を解消するため、多くの企業が未経験者をゼロから育てるための研修制度を整備しています。入社後の導入研修で工具の名前や使い方から丁寧に教えたり、先輩社員がマンツーマンで指導するメンター制度を取り入れたりしている会社が増えています。工業高校出身でなくても、普通科出身の未経験からスタートして一人前の職人に成長できる環境が整っています。

 

資格試験に学歴の制限はない

第二種電気工事士も第一種電気工事士も、受験資格に「学歴」の制限は設けられていません。年齢や職務経験の有無に関わらず、受験申込時点で特別な条件はなく、誰でも挑戦することができます。高校生から、社会人になってからの「転職」組まで、様々なバックグラウンドを持つ人々が資格を取得し、活躍しています。

ただし、第一種電気工事士は、試験に合格しただけでは業務に従事できず、免状(資格証)の交付を受けるためには「3年以上の実務経験」が必要となります。

 

 

2.高卒・未経験から電気工事士を目指す強み

高卒で就職することには、大卒にはない独自のメリットがたくさんあります。特に電気工事士という職種においては、早くスタートを切ることがその後のキャリアに大きくプラスに働くことが多いのです。ここでは、高卒で電気工事士の道を選ぶことで得られる具体的な5つのメリットについてご紹介します。

メリット 概要
早期の技術習得 10代のうちから現場経験を積み、感覚的に技術を身につけられる
経済的自立 大学に行く同級生より4年早く収入を得て自立できる
国家資格の取得 どこへ行っても通用する国家資格を若いうちに取得できる
安定した需要 生活に不可欠な電気を扱うため、景気に左右されにくい
資格取得支援 会社の費用負担やサポートを受けながら資格勉強ができる

 

いち早く現場で実践的なスキルを習得できる

最大のメリットは、吸収力の高い10代のうちから現場に出て、実践的なスキルを身につけられることです。電気工事の技術は、頭で理解するだけでなく、指先の感覚や身体の使い方で覚える部分が大きいです。大学に通っている4年間を現場での修行に費やすことで、同い年の大卒者が入社してくる頃には、すでに現場を任されるレベルの職人に成長していることも珍しくありません。この4年間の実務経験の差は、技術職において圧倒的なアドバンテージとなります。

 

同年代より早く経済的に自立できる

高卒で働き始めることで、大学に進学した同級生よりも4年も早く給料をもらい始めることができます。大学生が学費を払いながらアルバイトをしている間に、あなたは正社員として安定した収入を得て、経済的に自立することができます。早くから貯金を始めたり、自分の車を買ったりと、自由にお金を使えるようになるのも魅力です。また、社会人としてのマナーや責任感を早くから養うことができ、精神的にも大きく成長できるでしょう。

 

生涯役立つ国家資格を武器にできる

電気工事士は国家資格であり、一度取得すれば日本全国どこでも通用する強力な武器になります。この資格がなければ電気工事の作業を行うことが法律で禁止されているため、資格を持っているだけで仕事に困ることはありません。若いうちにこの資格を取得し、さらに上位の資格である第一種電気工事士や電気工事施工管理技士などを目指すことで、あなたの市場価値はどんどん高まっていきます。会社が変わっても技術と資格はあなた自身のものとして一生残ります。

 

社会インフラを支え仕事の需要が安定

電気は現代社会において、水や空気と同じくらいなくてはならないライフラインです。一般家庭の照明やコンセントだけでなく、オフィスの通信設備、工場の生産ライン、鉄道や病院など、あらゆる場所で電気工事士の仕事が必要とされています。景気が悪くなったからといって電気が不要になることはなく、建物の老朽化に伴う改修工事の需要も尽きません。このように仕事の需要が常に安定しているため、長く安心して働き続けることができる職業です。

 

働きながら資格取得の支援を受けられる

多くの電気工事会社では、社員の資格取得を全面的にバックアップしています。資格試験の受験費用やテキスト代を会社が負担してくれたり、試験前には勉強会を開いてくれたりするケースも一般的です。中には、資格を取得すると毎月の給料に資格手当が上乗せされたり、合格祝い金が出る会社もあります。独学で費用をかけながら勉強するよりも、会社のサポートを受けながら実務と並行して資格取得を目指す方が、効率的で経済的な負担も少なくて済みます。

 

 

3.「学歴」以上に重視される資質とスキルアップ

電気工事士として長く活躍し、「平均年収」や「手取り」を上げていくためには、「学歴」以上に以下の資質やスキルアップが重要です。

 

資格の取得とステップアップ

まずは「第二種電気工事士」を取得し、さらに「第一種電気工事士」、そして「施工管理技士」へとステップアップしていくことが、キャリアアップと収入アップへの王道です。さらに将来的には「電気主任技術者」や「消防設備士」などに挑戦することで、キャリアの幅を広げることもできます。

 

「実務経験」の積み重ね

「学歴」よりも、実際に現場でどれだけの経験を積んできたかが重視されます。様々な種類の工事や「内容」に携わることで、対応できる仕事の幅が広がり、市場価値が高まります。

 

「安全管理」意識の徹底

電気は「危ない」ため、何よりも「安全管理」を徹底できる意識が求められます。これは「学歴」に関わらず、プロとして最も重要な資質です。

 

コミュニケーション能力

現場はチームで行うものです。同僚や他職種の職人、元請けなどと円滑にコミュニケーションを取り、協力して仕事を進める能力は非常に重要です。

 

探求心と向上心

常に新しい技術や知識を「覚えること」に意欲を持ち、自身の技術を磨き続けようとする姿勢が、長く活躍するための鍵となります。

 

 

4.未経験から電気工事士になるための最短3ステップ

では、高卒で未経験から電気工事士を目指すには、具体的にどのような手順を踏めばよいのでしょうか。遠回りをせず、着実にプロへの道を歩むための最短ルートを3つのステップに分けてご紹介します。これに沿って行動すれば、迷うことなくキャリアをスタートさせることができます。

 

手順1:まず第二種電気工事士の資格を取得する

必須ではありませんが、就職活動を有利に進めるために、在学中や求職中に「第二種電気工事士」の資格取得を目指すのがベストです。この資格があれば一般住宅や小規模な店舗の電気工事を行うことができ、入社直後から戦力として期待されます。試験は筆記と実技に分かれていますが、しっかりと対策をすれば高校生や独学でも十分に合格可能です。資格を持っていることは、やる気や基礎知識があることの証明になり、採用担当者への大きなアピールになります。

 

手順2:資格取得支援のある会社へ就職する

次に重要なのが会社選びです。求人を探す際は、「未経験歓迎」であることはもちろん、「資格取得支援制度」が充実しているかどうかを必ず確認しましょう。また、教育体制が整っている会社を選ぶことで、技術の習得スピードが格段に上がります。ハローワークの求人票や就職サイトの詳細情報をよく読み、可能であれば会社見学に行って、職場の雰囲気や先輩社員の様子を実際に肌で感じてみることを強くおすすめします。

 

手順3:素直な姿勢で先輩の技術を学ぶ

無事に就職したら、最初はとにかく素直な気持ちで先輩の指導を仰ぐことが大切です。現場では危険を伴う作業もあるため、時には厳しい口調で注意されることもあるかもしれません。しかし、それはあなたの安全と成長を思ってのことです。わからないことはそのままにせず、積極的に質問し、メモを取る習慣をつけましょう。挨拶や返事といった基本的なコミュニケーションを大切にし、先輩の技術を見て盗むくらいの意気込みで日々の業務に取り組んでください。

 

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5.高卒電気工事士の年収と描けるキャリアパス

最後に、気になるお金の話と、将来どのようなキャリアを描けるかについてお話しします。電気工事士は、自分の成長に合わせて収入もポジションも上げていける夢のある仕事です。具体的なイメージを持つことで、仕事へのモチベーションも高まるはずです。

 

電気工事士の平均年収は約550万円

電気工事士全体の平均年収は、547.6万円です(令和6年度賃金構造基本統計調査)。高卒で入社した直後の年収は300万円から350万円程度からスタートすることが多く、経験年数0年の平均年収は324.7万円となっています。そこから経験年数に応じて着実に上がっていきます。現場のリーダーである職長クラスになれば年収500万円以上、さらに高度な技術や管理能力を身につければ600万円、700万円と収入を伸ばしていくことが可能です。自分の腕一本で稼げる金額が増えていくのは、職人の醍醐味と言えます。

 

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第一種電気工事士の資格で仕事の幅を広げる

キャリアアップの最初の目標となるのが、「第一種電気工事士」の資格取得です。第二種では扱えない工場やビルなどの大規模な工事に携わることができるようになり、仕事の幅が一気に広がります。この資格を持っていると資格手当が増額される会社も多く、年収アップに直結します。実務経験が必要な資格ですが、働きながら経験を積み、ぜひ挑戦してください。この資格を取ることで、一人前の電気工事士として周囲からも認められるようになります。

 

現場を極めるスペシャリストを目指す道

電気工事士としてのキャリアには、大きく分けて二つの方向性があります。一つは、現場での作業技術をとことん極め、誰にも負けない技術を持つ「職人(スペシャリスト)」としての道です。難しい配線工事を美しく仕上げたり、複雑なトラブルの原因を瞬時に特定したりする高度な技術は、どの現場でも重宝されます。現場が好きで、自分の手でモノを作ることに喜びを感じる人は、この道を追求することで高い評価と報酬を得ることができます。

 

チームを率いる施工管理への昇格

もう一つの道は、現場の監督として工事全体を管理する「施工管理(現場代理人)」へのキャリアチェンジです。図面の作成、スケジュールの管理、資材の発注、安全管理などを行い、多くの職人さんをまとめて工事を完成へと導きます。電気工事士としての現場経験がある施工管理者は、職人の気持ちがわかる監督として信頼されます。施工管理技士の資格を取得すれば、年収などの待遇面でもさらに上を目指すことができ、大規模なプロジェクトを動かすやりがいも得られます。

 

経験を積み自分の会社を設立し独立開業

電気工事士は、独立開業の夢を実現しやすい職業でもあります。十分な経験と実績を積み、顧客との信頼関係を築くことができれば、独立して「一人親方」になったり、自分の電気工事会社を設立したりすることも可能です。独立すれば、自分の裁量で仕事を選び、働いた分だけ収入を得ることができます。経営の手腕次第では、会社員時代とは比べものにならないほどの高収入を得ることも夢ではありません。将来の独立を見据えて、若いうちからスキルを磨く人も多いです。

 

 

6.まとめ:「学歴」より「実力」が問われる電気工事士

電気工事士という職業は、「学歴」よりも、あなたの「実力」と「人間性」が問われる世界です。

高卒や未経験であっても、国家資格を取得し、地道に「実務経験」を積み、常にスキルアップと安全管理意識を怠らなければ、十分にプロとして活躍し、「やりがい」を感じ、安定した高収入のキャリアを築くことができます。

「学歴」に縛られず、あなたの熱意と努力で、電気工事士としての可能性を広げていきましょう。

 

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