電気工事士になるには?未経験から資格を取得して転職するステップを解説

電気工事士になるには?未経験から資格を取得して転職するステップを解説

2026/04/15

投稿者:elecareer_staff

 

未経験や異業種からの転職を考えている方の中で、手に職をつけられる電気工事士という職業に興味を持つ方が増えています。

「電気工事士になるには、どのような手順を踏めばよいのだろうか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、未経験から電気工事士を目指すために必要な資格の種類や、試験の難易度、効率的な学習方法、そして実際の転職に向けたステップについて解説します。

読み終わる頃には、ご自身が次に行うべき具体的な行動が明確になり、自信を持って電気工事士への第一歩を踏み出せるようになります。

 

 

電気工事士になるには?未経験から目指すための基礎知識

 

 

電気工事士になるための第一歩として、まずはこの職業がどのような役割を担っているのかを正しく理解することが重要です。電気工事士は、私たちの生活に欠かせない電気設備を安全に利用するために活躍しています。ここでは、電気工事士の基本的な仕事内容と、未経験からでも挑戦できる理由について詳しくお伝えします。

 

電気工事士の仕事内容と社会的な役割

電気工事士の主な仕事は、住宅やビル、工場などの建築物において、電気設備の配線やコンセントの設置、照明器具の取り付けなどを行うことです。建物に電気が通るようにするための工事全般を担当し、人々が安全かつ快適に電気を利用できる環境を整えます。

日々の生活において、電気が使えなくなることは大きな影響を及ぼします。そのため新築工事だけでなく、老朽化した設備の改修やトラブル時のメンテナンスなど、電気工事士が活躍する場面は多岐にわたるという特徴があります。社会インフラを支える非常に重要な仕事であり、やりがいを感じやすい職業といえます。

以下の表は、電気工事士の主な作業場所と作業内容の例をまとめたものです。

作業場所 主な作業内容
一般住宅 コンセントの増設、照明器具の取り付け、エアコンの配線工事
商業施設・オフィスビル 大規模な配線工事、分電盤の設置、防犯カメラの配線
工場・プラント 高圧受電設備のメンテナンス、大型機械の配線接続

 

未経験からでも電気工事士になれる理由と将来性

電気工事士は専門的な知識と技術が求められる仕事ですが、実は未経験からでも十分に目指すことができます。その大きな理由は、国家資格である電気工事士の試験に受験資格が設けられておらず、年齢や学歴、職歴に関係なく誰でも挑戦できる点にあります。

また、建設業界全体で高齢化が進んでおり、若手や中堅層の技術者不足が課題となっています。そのため未経験者を採用して自社で育成しようとする企業が増加しており、資格を持っていなくても入社後に資格取得支援制度を利用して電気工事士になるルートを用意している会社も少なくありません。

さらに、電気はどのような時代においても必要とされるエネルギーです。近年では太陽光発電や電気自動車の普及に伴い、新しい分野での電気工事の需要も拡大しています。このように将来にわたって安定した需要が見込めるため、未経験からでも安心して飛び込むことができる業界といえるでしょう。

 

 

まずは「第二種電気工事士」の取得を目指そう

電気工事士になるには、国家資格を取得する必要があります。電気工事士の資格には種類がありますが、未経験の方が最初に目標とするべきは「第二種電気工事士」です。ここでは、資格の種類による違いや、試験の難易度について解説します。

 

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い

電気工事士の資格は、大きく「第二種電気工事士」と「第一種電気工事士」の二つに分かれています。この二つの資格は、扱うことができる電気工作物の規模や電圧によって明確に区別されています。

第二種電気工事士は、主に一般住宅や小規模な店舗など、受電電圧が600ボルト以下で受電する設備の工事を行うことができます。私たちが日常的に目にする多くの電気工事は、この第二種の資格で対応可能です。

一方、第一種電気工事士は、第二種の範囲に加えて、最大電力500キロワット未満の需要設備の工事を行うことができるという特徴があります。ビルや工場など、より大規模な施設での作業が可能になりますが、免状の交付には一定の実務経験が必要です。したがって、これから電気工事士を目指す方は、実務経験が不要な第二種電気工事士からスタートすることになります。以下の表に、第一種と第二種の違いをわかりやすく整理しました。

資格の種類 扱える主な範囲 受験資格と実務経験
第二種電気工事士 一般住宅、小規模店舗(600V以下) 誰でも受験可能、実務経験不要
第一種電気工事士 ビル、工場などの大規模施設(最大電力500kW未満) 受験は誰でも可能、免状交付に実務経験が必要

 

第二種電気工事士試験の難易度と合格率

第二種電気工事士試験は、国家資格の中では比較的合格しやすい試験として知られています。試験は「学科試験」と「技能試験」の二段階で行われます。学科試験に合格した人だけが、後日の技能試験に進むことができる仕組みです。

近年の第二種電気工事士試験における学科試験の合格率は約60%前後、技能試験の合格率は約70%前後で推移しています。他の国家資格と比較しても高い水準であり、しっかりと対策をすれば独学でも十分に合格を狙うことができます。

学科試験は四肢択一のマークシート方式またはCBT方式で行われ、過去の問題から似た傾向の問題が出題されやすい傾向にあります。技能試験は、事前に公表される候補問題の中から出題され、実際に工具を使って配線作業を行います。事前に公表された問題を繰り返し練習することで、本番でも焦らずに対処できるようになるでしょう。

 

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電気工事士の資格を取得するための学習方法

第二種電気工事士の資格を取得するためには、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。働きながら学ぶのか、それとも学校に通って集中的に学ぶのかによって、選択すべきアプローチは変わってきます。ここでは、代表的な二つの学習方法について詳しく紹介します。

学習方法 メリット 注意点
独学 費用を抑えられる、自分のペースで進められる スケジュール管理とモチベーション維持が必要
学校(訓練校など) 講師から直接指導を受けられる、実技の設備が整っている 時間的な制約がある、一定の費用や通学の手間がかかる

 

独学で参考書や過去問を活用する

働きながら電気工事士を目指す方にとって、非常に一般的な方法が独学です。市販のテキストや過去問題集を活用し、自分のペースで学習を進めていきます。学科試験の対策としては、基礎的な用語や記号を覚えたうえで、過去問を繰り返し解くことが効果的です。多くの問題に触れることで出題傾向をつかむことができます。暗記が得意な方であれば、比較的スムーズに学習を進められるでしょう。

技能試験の対策については、実際に工具と練習用の電線・器具のセットを購入し、自宅で配線作業の練習を行います。最近では動画共有サイトなどで技能試験の候補問題の作業手順を解説している動画が多数公開されているため、これらを参考にしながら制限時間内に作業を終えられるように反復練習をすることが合格への近道となります。

 

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職業訓練校や専門学校に通って学ぶ

 

 

もう一つの方法は、職業訓練校や専門学校などの教育機関に通って体系的に学ぶことです。特に、現在離職中の方や、実技に不安を感じている方に向いている方法といえます。

職業訓練校の電気工事士コースなどでは、数ヶ月から1年程度の期間をかけて、電気の基礎知識から実践的な技能までを専門の講師から直接指導してもらえます。工具や材料が学校に用意されており、わからないことがあればすぐに質問できる環境が整っているため、安心感を持って学習に取り組めます。

また、同じ目標を持つ仲間と一緒に学ぶことで、モチベーションを高く保ちやすいというメリットもあります。学校によっては就職支援のサポートを行っているところもあり、資格取得から就職活動までをスムーズに進められる点も大きな魅力です。

 

 

資格なし・未経験から電気工事会社に転職・就職するステップ

電気工事士として働くには、資格を取得してから就職活動をする方法だけでなく、資格を持たない未経験の状態で就職し、働きながら資格取得を目指す方法もあります。ここでは、未経験から電気工事会社に転職・就職するためのステップについて解説します。

 

資格取得支援制度のある企業を選ぶ

未経験から電気工事士を目指す場合、求人を探す際には「資格取得支援制度」の有無を確認することが重要です。資格取得支援制度とは、会社が従業員の資格取得にかかる費用(受験料や講習費など)を負担してくれたり、試験日に有給休暇を取得しやすくしてくれたりする制度のことです。

このような制度を設けている企業は人材の育成に力を入れており、未経験者を一から育てようという意欲を持っています。入社後は、まず先輩社員の補助作業や資材の運搬など、資格がなくてもできる業務からスタートします。現場の雰囲気や作業の流れを肌で感じながら、並行して第二種電気工事士の資格取得に向けた勉強を進めることになります。

 

面接で評価されるポイントと志望動機の伝え方

未経験で電気工事会社の面接を受ける際、企業側は現在のスキルよりも仕事に対する意欲や長く働き続ける意思を重視する傾向があります。電気工事士の仕事は時に体力が必要であったり、屋外での作業が発生したりすることもあるため、そうした環境でも前向きに取り組める姿勢をアピールすることが大切です。

志望動機を伝える際は、なぜ電気工事士という職業を選んだのか、なぜその会社を選んだのかを具体的に説明できるように準備しておきましょう。手に職をつけて安定して働きたいという理由に加えて、人々の生活インフラを支える仕事に魅力を感じたといった社会的な意義に触れると、より説得力が増します。また、すでに資格取得に向けて自主的に勉強を始めている場合は、その事実を伝えることで本気度や行動力を高く評価してもらえる可能性があります。

 

 

電気工事士としてのキャリアパスと将来の選択肢

 

 

電気工事士は、経験と実績を積むことでキャリアアップを図ることができる職業です。未経験から第二種電気工事士としてスタートした後、どのような将来の選択肢があるのかを知っておくことで、長期的な目標を立てやすくなります。

 

経験を積んで第一種電気工事士へステップアップする

第二種電気工事士として現場での実務経験を積んだ後は、より上位の資格である「第一種電気工事士」へのステップアップを目指すのが一般的なキャリアパスです。第一種を取得することで、ビルや工場といった大規模な施設の電気工事に携わることができるようになり、仕事の幅が大きく広がります。大規模な現場では、より高度な知識や技術が求められるため、電気工事士としての市場価値も高まります。資格手当が支給される企業も多く、収入の増加にも直結しやすいといえるでしょう。

また、電気工事施工管理技士といった関連資格を取得することで、現場の作業員としてだけでなく、工事全体の進行管理や安全管理を担う管理者へとキャリアを進めることも可能です。年齢を重ねて体力的により負担の少ない働き方に移行したいと考えた場合、施工管理の資格や経験は大きな強みとなります。

以下の表は、電気工事士の一般的なキャリアステップの例を示したものです。

キャリアの段階 主な役割と資格
スタート時 見習い作業員(資格取得前、または第二種電気工事士取得直後)
中堅層 第二種電気工事士として単独で小規模現場の施工を担当
ベテラン層・管理者 第一種電気工事士や施工管理技士として大規模現場の責任者を担当

 

将来的な独立やフリーランスという働き方

電気工事士という職業の大きな魅力の一つは、将来的に独立してフリーランスとして働くという選択肢があることです。電気工事は専門性の高い技術であるため、実力と信用を築くことができれば個人で仕事を受注して事業を展開することが十分に可能です。

独立して働く場合、地元の工務店やリフォーム会社と提携して住宅の電気工事を請け負ったり、エアコンの設置工事などを専門に行ったりと、自分の得意分野を活かした働き方ができます。会社員時代に比べて自分の裁量で仕事のスケジュールを組めるようになり、努力次第では大幅な収入の増加を見込むこともできます。

ただし、独立するためには確かな技術力はもちろんのこと、顧客との信頼関係を構築するコミュニケーション能力や、経営に関する知識も必要になります。将来的に独立を見据えるのであれば、会社員として働いている間から、技術だけでなく現場での折衝や見積もりの作成などさまざまな経験を積極的に積んでおくことが大切です。

 

 

まとめ

この記事の要点をまとめます。

  • 電気工事士は未経験からでも挑戦でき、将来にわたって安定した需要が見込める
  • まずは受験資格が不要な「第二種電気工事士」の資格取得から始めるのが王道である
  • 働きながら独学で学ぶ方法や、資格取得支援制度のある企業に入社する方法がある

電気工事士は努力次第で一生モノのスキルを身につけられる魅力的な職業です。ご自身の状況に合った方法で資格取得や就職活動に向けた準備を始め、新たなキャリアへの第一歩を踏み出してください。

 

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